テレビをぼーっと見ていたら、SoftBankのCMをやっていました。

 まずは、こちらを見ていただきましょう。


 最後に、「実質10%オフとおんなじだもんねっ」というセリフと共に、バックには「購入金額の10%分のポイントが付与」が表示されます。

 私の聞き間違いじゃないですよね・・・・。

 そこで、検証してみましょう。「購入金額の10%オフ」「購入金額の10%分のポイント付与」「実質同じ」なのでしょうか?

検証ステップ1:比較しやすいように、○%オフで表示してみる

 同じかどうか比較するためには、双方おなじ条件で比べてみなければなりません。

 そこで、「購入金額の10%分のポイント付与」を「○%オフ」に換算してみましょう。

 「購入金額の10%分のポイント付与」とは、たとえば「1万円の商品を購入したら、千円分の商品が購入できるポイントがもらえる」ということです(1ポイント1円として使えると仮定する)。

 つまり、この人は、「1万円支払って1万1千円分の商品を購入することが可能」ということになります。

 したがって割引率の計算式は次のようになります。

 (1 - 10000/11000) x 100 = 9.090909....

 つまり、「9.09%オフ」ということになります。

検証ステップ2:条件をそろえた2つの数値を比較してみる

 どちらも「○%オフ」という表現に揃えたので、さっそく比較の為に差異を算出してみましょう。

 10% - 9.09% = 0.91%

 「10%オフ」と「購入金額の10%分のポイント付与」には、「0.91%の差異がある」という結果になりました。

結論:「10%オフ」と「「購入金額の10%分のポイント付与」は実質同じ?

 差異があきらかになったので、あとは日本語の問題です。

 愛用している三省堂ウェブディクショナリーでは、「実質」という言葉の意味について、次のように説明してあります。

じっしつ [実質]
実際の内容・性質. (対)形式・名目
(三省堂ウェブディクショナリーより)

 あえていうならば、「実質同じ」ということは、「ぴったり同じ」ということではありません。けれども、「実質」ということばが「実際の内容・性質」をあらわすなら、すくなくとも「ほぼ同じ」である必要があると思います。

 「10%オフ」と「「購入金額の10%分のポイント付与」の間には「0.91%の差異」があります。

 この差異は、たとえば1万円の買い物をした場合、「91円」になります。

 Yahoo!ショッピングでは、1万円の買い物をしたとき9,909円しか払わずに「実質同じだから良いよネ(^_-)-☆」なんてことが通用するのでしょうか?

 私の感覚では、「1万円」と「9,909円」は違います。つまり、「10%オフ」と「「購入金額の10%分のポイント付与」は実質同じではない・・・というのが、私の結論です(くどいようですが、個人の見解です)。

 厳密にいえば、付与された10%分のポイントで買い物をした場合には、その10%分のポイントが付与されます。また、さらにその10%分で買い物をしたら、その10%分のポイントが付与されます・・・・といった具合に、Yahoo!ショッピングで買い物を続ける場合、差異は「0.91%」より縮まってきますが、それでも「同じではない」と思います(個人の見解です)。

 みなさまは、どう思いますか?

 なお、内容について、カンチガイその他があれば、「やさしく」ご指摘いただければ幸いです。

 最後に書き添えておきましょう。「ソフトバンク大好きです」(^O^)/。最近、「おうちのでんわ」契約しました。

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