前回「不明生物災害対策本部 死闘の記録(またはひょうたんの双葉が育つまでの記録)」では、人類の叡智が勝利し、大団円を迎えた・・・かのような終わり方でしたが、じつは、戦いはまだ続いていたのです。

あのとき、「N」の能力について5つの仮説を立てたのでした。もう一度おさらいしてみましょう(あ、「N」っていうのは、ナメクジのことです)。

【Nの能力について(仮説)】


  • 太陽が照りつける日中は活動できない
  • 同様に、太陽が照りつける表土にはいない
  • 夜になると、ポットのドコかにある『隠れ家』より襲来する
  • 地中に深くもぐることができない(地中のタネは被害を受けていないことから)
  • あるいは、硬いタネの殻は食い破ることができない


この仮説には、書かれていませんが、実は、我々は「第6の仮設」を無意識に想定して対策をしていました。

その「第6の仮説」とは、「Nはある程度成長した苗は襲わない」という仮説です。

もちろん、この仮説にも根拠がありました。芽が出たばかりの苗が次々と食い荒らされる中、奇跡的に生き残った苗は大きく育ち元気に本葉を開いていたからです。

結論からご報告しましょう。この第6の仮説は間違っていました

芽が出たばかりの苗を「対N用特殊シールド改」で防御するようになって数日後、大きく育ち2つの本葉を出していた苗が一夜にして食い荒らされ野菜くずと化してしまったのです。

結局は好みの問題だったようです。Nは、大きく育った「固い苗」より、芽を出したばかりの「柔らかい苗」の方が好きだった・・・というだけで、「固い苗」が食べられないワケではなかったのです。

特殊シールドで「柔らかい苗」を守った結果、食べ物がなくなったNは、無防備な「固い苗」に襲いかかったということです。

「Nの能力を見誤った」そのたったひとつのミスで、貴重な苗を失ってしまいました。仲間の苗が次々とやられる中、最後までスックと伸びたその姿は、貫禄や気品すら漂わせていた・・・そんな苗でした。無事育ったアカツキには、立派なひょうたんをたくさん実らせたに違いありません。そのひょうたんは、時代が時代なら、英雄・豪傑を従えて戦場をかけめぐり、東軍を散々に打ち負かしたに違いないのに・・・。

返す返すもザンキに堪えません。

そこで、ついに我々は、N対策の方針を「排除」から「駆除」に切り替ることを決定しました。

駆除の方法としては、親切な人から「ビールでおびき寄せる駆除法」の情報を提供いただきましたが、普段ビールを飲まないので、家にないのでした。

今回は、本格的な薬剤を用意することにしました。次の2つです。

一つ目は、「ナメクジかじりん棒」です。

木の棒に薬剤がついていて、土に挿して使うタイプです。効果の持続基幹は約1か月。


二つ目は「ナメクジカダン」です。

プラスチックケースに入った薬剤入りの餌を食べさせるタイプです。効果は1か月~3か月。


設置したのは夕方でした。ひょうたんの苗をおいている周辺に設置していったのですが、設置最中に早くも数センチの「N」が寄ってくるという、すごい効き目が!!

翌日には、十数匹の「N」が駆除されてました(・_・;)。
(写真自粛)

以降、Nの被害にはあっていません。どうやら初日の夜で、ほぼ駆除されてしまったようです。

「駆除」を初めて今日で10日ほど経ちますが、以後の被害はゼロ。完全に守られているようです。

本日のまとめ


害虫を駆除するなら、決断は早めに。


0 コメント :

コメントを投稿